【太陽光発電】経営力向上計画が認定されました【記入例・書き方】

こんばんは、私大職員おにへいです。

太陽光発電所の設置にあたり、関東経済産業局長宛に申請していた経営力向上計画が認定されました。

これで3年間、太陽光発電設備にかかる償却資産税が半額になります。うれしい。

税理士は使わず、自分で書類を作成したので、書き方を簡単にまとめます。

参考になれば幸いです。

スポンサーリンク

Contents

様式第1 経営力向上計画に係る認定申請書

様式はこちらでダウンロードできます。

中小企業庁HP 申請書様式

記入するのは
・日付
・宛先
・住所
・名称及び代表者の氏名

だけです。

日付は提出日を記入するだけですね。

次に宛先です。太陽光の場合は経済産業局長が宛先となります。

私は関東人ですので、『関東経済産業局長』殿 と記入。

住所および氏名はそのまま書きます。自署したので、押印してません。

別紙 経営力向上計画

これからが本番です。どんどん行きます。

①名称等

私は個人事業主として本計画を申請しています。

1.業者氏名  空欄(個人事業主なので)

2.代表者の役職名及び氏名  私の名前(個人事業主)
※一応個人事業主であることを明記

3.資本金又は出資の額  空欄

4.常時使用する従業員の数  空欄

5.法人番号  空欄

6.設立年月日  平成30年8月1日(開業した日です)

②事業分野と事業分野別指針名

1.事業分野  3311(発電所)

2.事業分野別指針名  基本方針
※太陽光発電は個別に指針が策定されていないので、基本方針となります。

③実施時期

平成30年12月~平成33年11月

3か年計画としました。平成30年12月は私の発電所の連携日です。

④現状認識

1.自社の事業概要

保有する空き地に太陽光発電所を設置し、全量売電を行う。発電所容量は22kW(パネル容量30.24kWの過積載)、売電単価は税込み22.68円kW・hであり、想定発電量は年間約33,000kW・hである。

2.自社の商品・サービスが対象とする顧客・市場の動向、競合の動向

太陽光発電所については固定価格買取制度により売電価格が20年間保証されているため、売り上げは安定する見込みである。しかし、売電価格は年々引き下げが実施されており、本発電所の売電単価は税込み22.68円/kW・hと固定価格買取制度が施行された2012年の43.2円/kw・hと比較して52.5%まで減少していることから、従来と比較すると利益を上げにくい構造となっている。売電単価が低下していることから、高効率機器の導入による発電量の増大及び故障などによる発電停止リスクを低減させることが重要である。

3.自社の経営状況

平成30年8月に個人事業主として開業し、同年12月に太陽光発電所が系統連系・売電開始であることから、平成30年から売り上げ・営業利益が発生する予定である。計画完了時(平成32年)の決算においては売上高750,000円、営業利益433,000円を見込んでいる。

と、こんな感じで書きました。重要なのは後で記入する⑥経営力向上の内容 と対応させることでしょうか。④現状認識で問題点や方向性を述べ、⑥経営力向上の内容でその問題点や方向性をクリアするよう、記入することです。

中小企業庁ではWordの様式となりますが、関東経済産業局では別途Excelの様式も準備されています。この様式は一部自動入力となっていたり、書き方がイマイチわからない部分についてヒントを得ることができました。

Excelの様式では3.自社の経営状況の記入についても、Excelシートに決算情報を順番に入力していけばローカルベンチマークを作成してくれるので、私の例のようにわざわざ文章で記入しなくて済みます。

ただし、私のように今年開業した人は去年の決算情報なんて存在しないし、全部0円で入力するとエラーが出まくります。しょうがないので、Word形式で頑張って作成しました。

⑤経営力向上の目標及び経営力向上による~(省略)

1.指標の種類  労働生産性

2.A 現状(数値)  -1(千円/時間)

3.B 計画終了時の目標(数値)  35(千円/時間)

4.伸び率  3600%

根拠資料として関東経済産業局のExcel様式 シート【入力③指標】を入力して、シート【印刷(新規)】の(2)指標算定根拠 部分を印刷し、添付しました。

↑こんな感じで。

売り上げは売電分。売り上げ原価はパワコンの電気代とか交通費を適当に計算して入れました。

コメント

  1. サラリーマン時々農家 より:

    いつも参考にさせていただいております。
    一つ教えていただければと思うのですが、工業会の証明書の取り寄せは
    どの程度時間がかかりましたでしょうか?よろしくお願いいたします。

  2. 私大職員おにへい より:

    サラリーマン時々農家 様

    コメントありがとうございます。工業会の証明書は2か月ほどかかりました。
    業者に確認いただくのが確実ですが、結構時間がかかると思いますので、早め
    に取り寄せいただくのがよろしいかと思います。

    • サラリーマン時々農家 より:

      ありがとうございます。
      なるほど2ヶ月でしたか!私は先端設備の導入で取り寄せをしているところなのですが
      1ヶ月がそろそろ経つところで焦っておりました。大変参考になりました。ありがとうございます。これからもよろしくお願いいたします。

  3. 5EN より:

    お世話になっております。

    初めて、申請をしようと参考にさせて頂いております。
    申請書には、融資をうけたい太陽光発電設備を記載してその物件の工業会証明書を申請と一緒に添付するのでしょうか?
    ご教授いただければ幸いです。

    • 私大職員おにへい より:

      5ENさま

      コメントありがとうございます。
      その考えでOKです。
      そんなに難しくないので、是非チャレンジしてください。

  4. ムルパ より:

    おにへい様
    貴殿のブログが大変参考にさせていただいき経産省へ申請した結果、私も経営力向上計画が認定されました。ありがとうございました。
    その次第をブログにアップしようとは思っていますが、なかなかできないでいます。
    また、よろしくお願いします。

    • 私大職員おにへい より:

      ムルパ様
      コメントありがとうございます。
      経営力向上計画の認定、おめでとうございます。
      このブログが少しでもお役に立てたのであればうれしいです。
      太陽光のオーナー同士、今後ともよろしくお願いいたします。

  5. おみぞう より:

    おにへいさま、
    「⑤経営力向上…」の根拠資料として関東経済産業局のExcel様式を見つけられないのですが、URLやファイル名がわかると助かります!

  6. Pな選人 より:

    おにへい様
    貴ブログはとても参考になりました。
    無事、経営力向上計画の認定を受ける事が出来、
    三基目の太陽光発電設備が当初想定金利の半分位で行けそうです。

    私は管轄が中部経済産業省でしたが、
    担当者もとても親切に教えてくれましたよ。

    ブログ更新、楽しみにしています。

    • 私大職員おにへい より:

      Pな選人さま
      コメントありがとうございます。3基目とは羨ましい限りです。
      同じオーナー同士、今後ともどうぞよろしくお願いします。

  7. スカイ より:

    おにへい様

    貴重な情報や参考になる記事を掲載されていて、いつも勉強させていただいております。
    ありがとうございます。

    当方所有の遊休地で太陽光発電を計画しており、先月電力申請を行いました。
    税制の優遇や政策金融公庫の金利減免などの目的で、経営力向上計画の認定を目指しております。

    おにへいさんは8月に開業届提出、12月に連結されるとのことで、申請自体は10月頃に出されていたのかなと思います。

    私のスケジュール的には現在電力申請、開業届を出したのみで、
    これから負担金の支払い、経産省への申請となり、
    まだ連結の予定は決まっておりません。
    このあたりが決定してから申請を考えておりますが、
    どの時点まで決定しておれば問題ないと思われますか?

    できれば政策金融公庫の融資審査前に認定を受けておきたいです。

    政策金融公庫などに連絡してもあまり制度を把握しておらず、
    開業届出してすぐでは認定できないのではと回答をされましたが、

    ネットなどの情報では同じ状況でも取得されている方も多いので、
    おにへいさんの記事を見て安心しております。

    • 私大職員おにへい より:

      スカイ様
      コメントありがとうございます。
      私は申請が2018年10月31日で認定が11月20日でした。
      経営力向上の認定申請の中で、設備の取得年月を記載する欄があります。
      私は設備の取得年月=連携日と判断して、記載しましたので、スカイさんが
      仰るように、連系日の決定後に届け出をするべきだと考えます。
      経営力向上の認定申請では工事費用の報告および使用するパネル・パワコンの
      工業会証明書を添付する必要がありますので、ある程度内容が固まった段階で
      経営力向上の認定申請するのがよろしいかと。
      ただ、スケジュールの問題もあるでしょうし、あくまで私見ですので、細かい点は
      関東経済産業局に問合せしてみたらいかがでしょうか。
      宜しくお願いいたします。

      • スカイ より:

        おにへい様
        アドバイスありがとうございます。
        連係の日程を調整しつつ、経済産業局へも問い合わせをして、
        何とか良いスケジュールで認定を取れるよう、手続きを進めて行きたいと思います。

  8. たかぽん より:

    おにへい様
    1年以上前から参考にさせて頂いておりました。
    申請の文章はかなりコピペさせていただきました。
    5月申請時にはネットでの入力でほぼ申請完了できました。
    お陰様で政策金融公庫にて低金利での融資を目的で、経営力向上計画の認定を取得できました。
    金利優遇だけの場合、工業会証明書は必要ありませんでした。
    現在は金利優遇だけの制度ですが、経営力向上計画の場合無担保で1.26%との事でした。
    自宅を担保に入れると0.31%との事で、担保入れての超低金利融資に成功しました。
    政策金融公庫には、初めに経営力向上計画で融資を検討している、と言うだけでOKでした。
    工業会証明書を手配しましたので同時に固定資産税が3年免除になる先端設備等導入計画も申請中で、認定され次第今月中に14円、112kw連系予定です。
    有難うございました。

    • 私大職員おにへい より:

      たかぽん様
      コメントありがとうございます。
      当サイトが役に立ったのであればうれしく思います。
      0.31%とは驚きの低金利です!おめでとうございます!

  9. ぺぺ より:

    おにへい様
    申請にあたって、おにへい様が具体的かつ丁寧に記入の仕方を載せてくれていたので、とても参考になりました。そのおかげで、日本政策金融公庫で0.41%の低金利で融資を受けることができました。ありがとうございました。

    • 私大職員おにへい より:

      ペペ様
      コメントありがとうございます。
      お役に立てたようでうれしいです。
      皆さん融資をうまく活用しており、羨ましい限りです。

  10. ぺぺ より:

    おにへい様
    以前におにへい様の記事のおかげで、日本政策金融公庫で0.41%の低金利で融資を受けることができました。今回も、日本政策金融金庫に以前に下りた認定書を持参して面談を受け、0.51%の低金利で融資を受けることができました。以前に下りている認定書を変更せずに、再度それを使うことができ、とても助かりました。おにへい様のおかげです。ありがとうございました。

    • 私大職員おにへい より:

      ぺぺ様
      コメントありがとうございます。
      また、今回もかなりの低金利で融資を引けたとのこと、おめでとうございます!

  11. しろ より:

    お聞きしたいことがあります。
    太陽光の導入で申請書ですが、
    金額はトータルで例5000000ですが
    実際に証明書がパネルやパワコン他6通あり
    それに対しての金額はトータルで記載するのか
    また、証明書番号をすべて記載しないいけませんか?

    • 私大職員おにへい より:

      しろ様
      コメントありがとうございます。
      私の場合はパネルとパワコンの計2通だったのでいずれも記載しました。
      6通だとスペース上、記載しきれないと思いますので、
      ~~他(別紙参照) といった形で記載すればよいのではないでしょうか。
      正式に問い合わせするのが確実ですが、参考まで。