私大職員が貸し株をする3つの条件

私がSBI証券にて貸し株をしているのはCYBERDYNE(7779)のみです。

その他の保有株は貸し株金利が0.1%ですので貸し株をしていません。

私が貸し株をする条件は

(1)貸し株金利が0.5%以上である
(2)配当金が0円である
(3)株主優待を実施しており、株主優待と配当の権利確定日が同一日

(1)+(2)or(3)を目安にしています。

今日はそんな貸し株サービスについてお話します。

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貸し株サービスのメリット

貸株サービスとは
貸株サービスとは、お客さまが保有している国内上場株式等を当社に貸出すことで、貸出した株式に応じた貸株金利を受取ることができるサービスです。
当社はお客さまから借り受けた株式を機関投資家が参加する「貸株市場」に貸出すことで貸株金利を受取り、お客さまへ貸株金利をお支払しております。また、株式を貸出したまま、いつでも売却も可能です。

SBI証券HPより引用

貸し株サービスとは
自分が保有している株を証券会社に貸出をして金利をもらえるサービスです。

貸し株をする際、貸出方法について以下の2つから選択をすることができます。

(1)優待優先

貸し株をしつつ、優待を取得できる設定です。
優待優先にすることで、優待の権利確定前に証券会社から株が自動的に返却され、優待権利を取得した後、自動でまた証券会社に貸出をされます。
返却期間は貸し株金利が支払われません。

(2)金利優先

文字通り、金利を優先する設定です。
優待の権利確定日も証券会社に貸出をして、貸し株金利を受け取るため、優待はもらえません。

配当については、(1)優待優先、(2)金利優先いずれを選択した場合でも原則は配当金相当額として支払われます。
※(1)は後述のとおり、条件によっては配当金として支払われます。

貸し株サービスのメリットは

(A)貸し株金利がもらえる
(B)優待優先に設定すれば株主優待がもらえる
(C)配当は配当金相当額として受け取れる

といえます。正確には(B)、(C)はメリットではなく、見かけ上デメリットはないんですよ、という話でしょうか。

貸し株金利は銘柄によっては10%を超えますので、優待も受け取れ、配当金も相当額として受け取れ、加えて貸し株金利ももらえるのでしたら、かなり魅力的ですよね。

貸し株サービスのデメリット

一見メリットしかないように見える貸し株サービスですが、当然デメリットもあります。

配当金については配当金相当額として支払われるとお話ししました。

  • ※配当金相当額は、税区分上「雑所得」となり、総合課税の対象となります。 雑所得となるため配当控除の対象とはならず、株式等の損失と損益通算できません。
  • ※配当金相当額は、配当金額に84.685%を乗じ、小数点が発生した場合には、切り捨てて支払われます。

SBI証券HPより引用

まず、配当金相当額は配当金の84.685%だということです。

そのうえ、配当金相当額は雑所得になり、総合課税の対象になります。
※貸し株金利も雑所得です。

つまり、貸し株をしていない場合は配当金の約20%を源泉徴収されますが、

貸し株をしている場合は約15%を源泉徴収されたうえ、所得税と住民税が課されるんです。

例えば私がA株(株価1,500円)を100株保有していて3,000円/年の配当を受け取るパターンで考えてみます。配当利回りは2%ですね。
貸し株金利は0.5%としましょう。

貸し株をしない場合、20%が源泉徴収されて2,400円を1年で受け取ります。

貸し株をする場合、15%が源泉徴収され、2,550円を受け取ります。
また、貸し株金利は1,500*100*0.5/100=750円を受け取ります。
合計3,300円ですが、これは雑所得になりますので、私の場合所得税10%、住民税10%が課税されます。
3,300*0.8=2,640円です。

貸し株をしない場合:2,400円
貸し株をする場合:2,640円
となり、今回のケースでは貸し株をした場合のほうが得なようです。

ただ思ったより得ではないですね。貸し株金利は750円受け取っているのに、結果的には240円しか得していません。

※雑所得は20万円以下でしたら確定申告が不要ですので、住民税のみが課されます。
雑所得の課税については確定申告する人は給与所得以外の所得が20万円以下でも申告義務有り!をご参照ください。

貸し株金利、配当利回り、所得税率によっては、貸し株をしたことで損してしまうこともあり得ますよね

また、配当金相当額は雑所得であり、配当所得ではありません。
つまり、損益通算ができないのです。これもかなりのデメリットです。

貸し株をしたほうがいい場合

冒頭にもお話ししましたが、私の貸し株をする条件は

(1)貸し株金利が0.5%以上である
(2)配当金が0円である
(3)株主優待を実施しており、株主優待と配当の権利確定日が同一日

(1)+(2)or(3)を目安にしています。

まず(1)についてですが、貸し株金利がそこそこ高くないとわざわざ貸し株をするメリットを感じられません。多くの株は貸し株金利0.1%ですので、その時点で対象外です。

(2)については、配当金相当額が雑所得になることが問題だと先ほど説明しました。配当が出ない株でしたらこの問題はそもそも発生しません。

(3)については、株主優待と配当の権利確定日が同一の場合、優待優先で設定することで、株主優待の権利を自動取得する際、配当の権利も自動で取得することになります。

結果、配当金相当額ではなく、配当金として受け取ることができるのです。

現在、優待優先の設定ですが、配当金相当額ではなく、発行会社より配当金として受け取るにはどのようにしたらよいでしょうか?

株主優待情報あり(注)・配当金ありの確定日の場合

権利付き最終売買日に当該株式が自動返却されます。配当金の権利確定をさせたのち、自動貸し出しされ、権利確定日の翌営業日から金利を受け取れます。

※この場合、同時に株主権利も確定します。

SBI証券HPより引用

つまり、(2)か(3)の条件を満たす場合、配当金相当額のデメリットが発生しないため、かつ、貸し株金利が高いならば、貸し株をします、というのが私のスタンスです。

貸し株をしている銘柄

今はCYBERDYNE(7779)のみです。

CYBERDYNE(7779)は貸し株金利は6%で、配当は出ていません。まだ黒字化していませんので・・・

条件(1)と(2)に合致しています。

毎月700~800円の貸し株金利がもらえますので、配当が出ない株を持ち続けるモチベーションにはなります。

また、今はやめていますが、1年前くらいまではサンリオ(8136)も貸し株をしていました。
当時は貸し株金利が2%で、サンリオは優待と配当権利確定日が同一日でした。
つまり、条件(1)と(3)に合致していました。
ただ、貸し株金利が0.1%に下がったので、貸出をやめました。

また、サンリオは単元未満株をコツコツ買い集めて1単元にしたので、この場合は貸し株をする際にSBI証券カスタマーサービスに電話をし、単元未満株を単元株にまとめる処理をしてもらう必要があります。

※単元未満株をS株取引や買増請求によって買い増して合計数量が単元株以上となった場合は、複数ある単元未満株を単元株におまとめいただくことで、単元株部分を貸株対象とすることが可能です。単元株におまとめをいただくことをご希望される際は、お手数ですが、下記当社カスタマーサービスセンターまでご連絡いただきますようお願い申し上げます。

SBI証券HPより引用

私も電話をしましたが、特に面倒なことはなく、処理をしてくれました。

最後に、貸し株金利は結構変動します。貸し株金利はついでにもらえればラッキーという類のもので、貸し株金利を銘柄選定の材料にするべきではないと思います。

また、私たちが証券会社に貸した株は証券会社から機関投資家に貸し出されます。
機関投資家は借りた株をどうするのでしょうか。空売りしますよね。
貸し株金利が高いということは、その株を借りたい人が多いということだと思います。
つまり、その株を空売りしたい=株価が下落すると考える人が多いということになるんじゃなでしょうか。

貸し株金利が高いということは、そういう背景もあるということを考慮したうえで、どうするかしっかりと検討し、ご判断ください。

以上、最後までお付き合いいただきありがとうございました。